ひそかに忠誠を示したペンダント、ローマの人も犬猫に名前を付けていた!他3件【今週の世界史ニュース】

eyecatch
うるら

毎週月曜、前週に見つけた世界史ニュースを独断と偏見で解説していくよ!

目次

ひそかに王への忠誠を示したペンダント

イギリス・シュロップシャー州の畑で、金属探知機愛好家が17世紀のハート形ロケットペンダントの一部を発見しました。

表面には2本の矢に貫かれたハートと一滴の血が刻まれており、清教徒革命で処刑されたイングランド王チャールズ1世を悼むメメント・モリ(死を思え)のロケットとみられます。
当時、共和政下で王党派がひそかに王への忠誠を示すために身につけていたと考えられています。

出土品は英国法上の「トレジャー(宝物)」に認定された後、発見者のもとへ返還され、今後は地元のオズウェストリー・タウン・ミュージアムで展示される予定です。

ノラ

ペンダントで王への忠誠を示す…ロマンを感じる…!

うるら

時代的に、王への忠誠を大きな声で示せなかったんだろうね。それでも忠誠を誓い、何かしらの形で示したかった人たちの思いが伝わってくる発見だね。

出典:https://artnewsjapan.com/article/86536

ローマ皇帝の豪華プライベートスパ!

セルビア東部の古代ローマ時代の遺跡「ヴレロ=シャルカメン」で、ローマ皇帝が使用したとみられる豪華な私的浴場(バルネウム)が発見されました。

この遺跡は4世紀初頭に四帝統治の一角を担った皇帝マクシミヌス・ダイアの居住施設とされています。
一般的な古代ローマの浴場が一列配置であるのに対し、本施設は宮殿の塔の最下層に円形空間として設置された帝国内でも類例のない構造。

ドーム状の天井に6つの窓、床暖房、3つの浴槽、サウナに相当する発汗浴室、ボイラー設備などが備わっており、当時の高い建築技術と快適性を追求した設計を示しています。

ノラ

プライベートスパってことぉ?!

うるら

ははは、そういうことになるね。さすがはローマ皇帝といったところ。それに加えてこの時代から既に、床暖房やサウナ、ボイラー設備なんかも備えられていたというのが、ローマの技術力の高さを示しているよね。

出典:https://artnewsjapan.com/article/86639

戦争による被害を受けた建造物、修復が続く

アメリカとイスラエルによるイランへの空爆により、世界遺産を含む149の歴史的建造物に被害が生じています。

対象には、テヘランのゴレスタン宮殿、イスファハンのチェヘル・ソトゥーン宮殿、イラン縦貫鉄道などが含まれます。
現地の専門家は通信制限などの厳しい状況下で、崩落部材の記録・分類や屋根の応急処置といった保存・修復作業を続けています。

なお、日本からはゴレスタン宮殿の保存支援の申し出が寄せられており、イラン側は国際機関等へ技術的・財政的支援を求めています。

ノラ

まだ完全に戦争終結していないのに、修復を始めてくれてるんだね…。

うるら

そうだね。大規模な修復作業などはまだ難しいにしても、これ以上の方かいを防ぐための補修や応急処置なんかが喫緊の課題なのかな。早く戦争が終わって、作業に当たる人たちが安心して集中できる環境が整ってほしい。
それと、今後、同じようなことが起きないことを祈るばかりだね。

出典:https://artnewsjapan.com/article/86738

ローマ時代から人は犬猫に名前を付けていた!

トルコのエーゲ海沿岸にある古代都市アドラミュティオンで、約1800年前(2〜3世紀)のローマ時代の邸宅跡から大規模な床モザイクが発見されました。

モザイクには様々な動物やギリシャ神話の図像が描かれていますが、特に注目されているのはギリシャ文字で名前が添えられた猫と犬のパネルです。
クッションでくつろぐ猫には「エメラルド(Zmaragdin)」、躍動感のある犬には「オーシャン(Okeanos)」という名が記されていました。

これらは単なる装飾を超え、邸宅の住人にとって身近なペットや、家のアイデンティティを示す象徴であった可能性が指摘されています。

ノラ

やはり人間は犬猫のかわいさには勝てないのだ。

うるら

当時から名前を付けてかわいがっていた、というのが面白いよね。こういうのを見ると、人間っていうのは昔も今もあんまり変わっていないんだなって思うね。

出典:https://artnewsjapan.com/article/86704

トロイは見捨てられていなかった

トルコのトロイ遺跡で、約2,800年前のアゴラ(市場)の発掘が進んでいます。
青銅器時代のトロイ壊滅から約80〜90年後、再移住した人々は旧城壁の上に住宅を建て、市場などの都市基盤をそのまま再利用しました。

この発見は、都市が完全に消滅したのではなく、かつての構造や役割を引き継ぐ形で「イリオン」という名のもと生活が再開・継続されたという「都市の歴史的連続性」を裏付ける重要な証拠。
同じ場所で営まれ続けた都市のつながりを考古学的に実証した成果であると言えそうです。

ノラ

トロイって壊滅したんだと思ってた。

うるら

一度青銅器時代に実際に壊滅はしたんだけど、だからといって放棄されたわけじゃなかったみたいだね。ここに限らず一つの遺跡から複数の年代の建物の遺構が出てくることもよくあるし、本当に”歴史の積み重ね”なんだね。

出典:https://www.dailysabah.com/life/history/2800-year-old-agora-uncovered-at-turkiyes-ancient-city-of-troy

編集後記

ノラ

今週はなんだか、「昔の人も今の人も変わらないな〜」って感じるニュースが多かったね。

うるら

そうだね。王への思いをペンダントに込めたり、犬や猫に名前をつけてかわいがったり。遺跡から見えてくるのは、制度や戦争だけじゃなくて、そこで暮らした人たちの気持ちなんだよね。

ノラ

そう考えると、急に昔の人が身近に感じるかも。皇帝のプライベートスパは身近じゃないけど!

うるら

ははは、それは確かに(笑)。一方で、戦争による文化財の被害と修復のニュースもあったね。過去から受け継いだものを未来へ残せるかどうかは、今を生きる私たちにもつながる話なんだよね。

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