うるら毎週月曜、前週に見つけた世界史ニュースを独断と偏見で解説していくよ!
古代エジプトのドレスがよみがえる
4500年前頃にビーズで作られたドレスは1927年にギザの石棺から発見されていましたが、約7000個のビーズは女性のミイラの周囲にバラバラに散らばっていました。
被葬者の身元は不明ですが、王墓群に埋葬されていることから身分の高い女性と推測されています。
発掘を指揮した考古学者ジョージ・アンドリュー・ライズナーによる綿密な記録手順が功を奏し、半世紀以上の時を経て3年の歳月をかけて精緻に復元され、この種のドレスとして初の完全な姿を取り戻しました。



すごい!!!まさか日常的に着ていたわけじゃないよね?



このドレスはクフ王の時代、第4王朝である紀元前2500年頃のものとされているよ。
こういったビーズドレスは神殿の踊り子が着たり、儀礼などの特別なときに着用されたと考えられているよ。



約7000個のバラバラのビーズを復元したなんて、すごい根気と執念!実物見に行きたーい!



ボストン美術館に展示されているようだから、機会があったら行きたいね。
出典:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/26/082000467/?rss
本に混入した江戸時代の髪の毛を分析!
龍谷大学や国文学研究資料館などの研究チームは、江戸・明治時代の古書(和本)の表紙に含まれる毛髪を分析し、当時の都市庶民の食生活を解明したと発表しました。
- 研究手法: 約400冊の和本から毛髪を採取し、微量元素測定や同位体分析を実施。
- 分析結果: 米と海産魚を中心とした質素な食事ながら、カルシウム、鉄、マンガンなどの毛髪中濃度は現代人より高く、ミネラル豊富だったことが判明。
- 変化の傾向: 玄米に多いカリウム等は時代とともに減少(白米化の影響)。一方、魚に多いカルシウム等は減少しませんでした。
研究者は「現代人が何を食べたらよいかのヒントが隠れている」としています。



本に挟まってた髪が残ってたの?!



というよりは、古い紙をすき直すリサイクルの過程で毛髪が混入し、そのまま髪として使われたもの、らしいね。



当時からリサイクルが行われていたことにびっくりだよ!



確かに。でもこうやって分析することで当時の民衆の食生活すらわかるなんて、技術の進歩が目覚ましいよ。
出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=2026081700547&g=soc
奴隷貿易の戦いは今も
大西洋奴隷貿易の被害国であるガーナは、旧支配国や関連機関に対し、債務減免や教育助成金などの補償的正義を求めて主体的に行動している。
国連での決議案提出や国際サミットの開催を主導し、英国や英イングランド教会などの責任を追及する一方で、ガーナ国内では過去に取引に関与した伝統指導者による謝罪の動きも見られる。
また、アフリカ系ディアスポラ*を呼び戻す取り組みも進むが、観光の商業化や物価高騰による住民生活への悪影響といった課題も生じており、単なる金銭補償を超えた本質的な癒やしと人間関係の修復が求められている。
*大西洋奴隷貿易などでアフリカ大陸から米州など各地へ強制移動させられた人々とその子孫



植民地政策や奴隷貿易ってもう終わったものみたいに思うけど、現地の人たちからしたら全く終わっていないんだね…。



そうだね。先週スペインの飛び地の話をしたけど、歴史上の出来事で終わっていないこともたくさんあるね。
出典:https://www.bbc.com/japanese/articles/cn0nnlyzke9o
14世紀のバキバキの骨、投石器によるものだった
スコットランドのスターリング城で発見された14世紀の遺骨(Skeleton 150)を詳細に分析した結果、中世の大型投石機「トレビュシェット」による直撃を受けて死亡した可能性が高いことが明らかになりました。
遺骨には167カ所におよぶ激しい骨折が認められ、頭蓋骨だけで61カ所が粉砕されていました。
研究チームが外傷のパターンを医学文献と比較したところ、交通事故や列車事故による大規模な損傷に最も類似していたため、背後から巨大な物体が高速で衝突したと推定されました。
これは、投石機が人体に及ぼした破壊的な威力を骨から直接示す、史上初の考古学的証拠とされています。



交通事故とか列車事故による大規模な損傷に類似した傷が??!?!??!?14世紀の遺骨に??!??!?!?



すごいよね。当時の大型投石器の威力がどれだけの物だったかなんとなくわかるかもね。遺骨から当時の武器についてもわかるんだから、貴重な考古学的史料だけど、遺骨であるということは忘れたくないね。
出典:https://gigazine.net/news/20260818-death-from-trebuchet-first-evidence/
龍と鳳凰と共に埋葬された遺骨
中国・内モンゴル自治区にある約4,300年前(新石器時代後期の龍山文化期)の寨子塔遺跡から、一対の粘土製「龍」と「鳳凰」の像が発見されました。
中国北部で見つかった龍鳳像としては最古かつ極めて明確に描かれたものであり、両者のシンボルが組み合わされた最古級のエビデンスです。
墓の遺体は社会的地位の高い人物と見られ、骸骨の左右に龍と鳳凰が対称的に置かれていました。
今回の発見は、当時の精神信仰や埋葬儀式、龍鳳の象徴性が形成された過程を解明する上で貴重な資料となります。



おおおおお!超高貴な人だったんだろうね!だって龍とか鳳凰って、神話上でも超高位なイメージだし…!



そうだね。実際に社会的地位が高い人の遺骨とみられているよ。それだけでなく、当時の信仰や儀式とかを解明するきっかけにもなりそうってことでかなり重要視されている発見だよ。
出典:https://www.vietnam.vn/ja/phat-hien-cap-tuong-rong-phuong-trong-ngoi-mo-4-300-nam-tuoi
中世の子供も勉強に飽きていた!
13世紀のノヴゴロド共和国(現在のロシア北西部)に生きた少年オンフィームが残したシラカバの樹皮による落書きから、中世の子どもも現代と同様に勉強に飽きて落書きをしていたことが判明しました。
当時、安価に入手できた樹皮は筆記用具として用いられ、文字の練習の下には戦闘シーンや架空の生き物のイラストが描かれていました。
研究によると、こうした落書きは子どもの気分改善に役立つほか、手で絵や文字を描くプロセスが腕や手の動きの感覚を育み、微細運動能力(手先の器用さ)の発達・向上にも寄与するとされています。



何百年も昔の子供なのに超親近感覚える~~~~~~~!!!



ははは!そうだね。心理的にも落書きっていうのはどうやら大事みたいだから、人間の一種の本能のようなものだったのかな。



私もめっちゃ授業中落書きしてた。



さざんかも?!
出典:https://gigazine.net/news/20260817-kids-drawing-battles-13th-century/
編集後記



今週はビーズに髪の毛に落書きに遺骨……残るものって本当に何でも歴史の手がかりになるんだね!



そうだね。本人たちは4500年後に服を復元されたり、本に混じった髪から食生活を調べられたりするなんて、想像もしなかっただろうねえ。



そう考えると、私の落書きも700年後に「21世紀人の貴重な史料です」とか言われたりして……!



オンフィームの落書きみたいに残ればね(笑)。大きな歴史だけじゃなく、普通の人が残した小さな痕跡からも世界史は見えてくるってことだね。



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