うるら毎週月曜、前週に見つけた世界史ニュースを独断と偏見で解説していくよ!
古代ローマのパン再現!
ベーカリー兎座Lepusが、古代ローマのポンペイ遺跡で発掘された炭化パンを再現した『Panis Quadratus』を制作・通販で受注販売し、話題を呼んでいます。
再現のきっかけは、2022年の「ポンペイ展」や歴史料理レシピ本。
古代ローマのパン作りは石窯や回転式石臼を用いており、人力・薪から機械・電力へと変わった程度で現代の製法とほとんど共通しています。
当時は立場によって全粒粉をふるいにかけた精白粉を使ったり、蜂蜜やスパイスなどを加えたりして、現代人が食べてもおいしいパンが作られていたようです。



えーーーー!食べてみたーーーい!



動力が違うだけで製法がほとんど同じっていうのも面白いよね。人間の食への探求力っていうのは何千年経っても変わらないんだねえ。
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/c789f8d03f890854407fa0595f03f01020f854be
パルテノン神殿の装飾は映画のような効果?
パルテノン神殿の装飾について新たな説が上がっているようです。
パルテノン神殿には、柱の内側上部にあり一見すると見えにくい160メートルほどのフリーズがあります。
これについて、鑑賞者が列柱と外壁の間を歩く移動に合わせて連続した物語として見えるよう設計されていたのではないか?という説が新たに指摘されました。
柱が映像の「フレーム」の役割を果たし、列柱の影から次の場面が現れる視覚効果を生み出していたかもしれないそうです。
本来90分以上かかるアテネの祭典の様子が神殿を歩く数分間の体験に効果的に凝縮されており、古代における映画的で独創的な表現手法が明らかになりそうです。



ってことは、博物館とかに展示されているものはその効果が失われているのでは…?



その可能性も研究者によって指摘されているね。細部まで見るのには博物館の展示はとても優秀だけど、果たしてそれが最善の方法なのか?は考えたいところだね。この話を始めると文化財返還問題っていう超難問にぶちあたるから、今日は止めておこう。
出典:https://artnewsjapan.com/article/84942
血液で描いた古代の壁画?
中国・広西チワン族自治区には、「左江花山の岩絵」という、2000年以上色あせない世界遺産があります。
この絵が長期間色あせない理由について、山東大学の研究チームが血液が混ざった顔料を使った可能性を示す分析結果を発表しました。
分析によると、顔料のナノヘマタイト粒子を包むモルタル層から石灰と血液成分が検出されたそうです。
血液中のタンパク質が誘発する生物鉱化作用により炭酸カルシウムが形成され、顔料を石灰岩に固着させていたと説明しています。
また、妊娠・授乳に関連するタンパク質も見つかり出産時の血液が使われた可能性も示唆されています。
一方で他専門家からは慎重な検証を求める声も上がっているようです。
この岩絵の図像には人物を描いたものが多く、腕を掲げて足を曲げたポーズは、何らかの儀式の様子を表したと考えられています。



け、血液で壁画を…?!ちょ、ちょっとホラー…。



血液を使っていると言われると確かにちょっとホラーだけど、当時”赤”という色を使うときに身近だったのかもしれないね。もし本当に出産時の血液を使っていたのなら、何かしら儀式的な意味も込められていたかもしれないし、今後の研究が気になるところだね。
出典:https://artnewsjapan.com/article/85008
隕石の指輪
フランス国立自然史博物館などの研究チームが古代ギリシャの出土品91点を分析した結果、約3800〜3000年前(青銅器時代)の13点の指輪から高濃度のニッケルが検出されました。
これは、隕石由来の鉄が使われていた可能性が高いことを示唆しています。
当時、製錬技術が未普及の中で「天空の金属」である鉄隕石は希少価値が高いこともあり、富裕層や権力者の墓から見つかったことから、権力や富を象徴する宝飾品として珍重されていたとみられています。
原料は交易により国外から渡来した可能性があり、紀元前12世紀頃の社会崩壊や鉄生産の普及に伴い廃れてしまいました。



隕石由来の鉄の指輪!!!!!ロマン!!!



宇宙×歴史って超ロマンだよね。ツタンカーメンの墓から見つかった副葬品にもそういった成分が検出されたこともあったみたいだし、意外と隕石由来のものっていうのは昔からロマン枠だったのかも。
出典:https://artnewsjapan.com/article/85338
ハドリアヌスと妻の大理石像発掘
トルコ南西部の古代都市キビュラ(Kibyra)にある門の跡から、ローマ皇帝ハドリアヌスと妻サビナの珍しい大理石像の断片が発掘されました。
西暦130年頃に作られたとみられる像は、417年の大地震で損壊したと考えられており、調査チームが20個以上の断片を接合・修復した結果、軍装姿のハドリアヌス像(高さ約2.14メートル)が復元されました。
東方巡幸に合わせた準備や帝国への忠誠を示す目的で設置されたと推測されており、修復後はブルドゥル博物館で公開される予定です。



古代ローマの皇帝の像って結構頻繁に発見されるよね。たくさん建てられてたんだなあ。



そうだね。特にハドリアヌス帝の時代は直前のトラヤヌス帝のときにローマ帝国は最大版図になっているし、ヨーロッパの広範囲に建てられてそうだよね。



ティベリウスの像とか少なそ~
編集後記



今週は古代のパンに、映画みたいな神殿、血液かもしれない壁画、隕石の指輪……情報量がすごい!



でも面白いのは、どれも「昔の人って思った以上に工夫してたんだな」って感じられるところだね。食べ物も芸術も宝飾品も、今の私たちと意外と近い部分がある。



古代ローマのパンなんて、実際に食べられるところまで来てるもんね。歴史が急に身近に感じる!



遺跡や出土品は昔のものだけど、研究や再現によって見え方は今も変わり続けている。そこも世界史の面白いところだね。



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