世界最古の沈没船発見?!4700年前の痕跡、無傷で残った古代の脳の謎 他3件【今週の世界史ニュース】

eyecatch
うるら

毎週月曜、前週にあった世界史ニュースを独断と偏見で解説していくよ!

目次

世界最古の沈没船発見?!4700年前の痕跡

トルコ文化観光省は、同国南部ケコヴァ島沖の水深約30メートルの海底で、約4400〜4700年前のものとみられる世界最古の沈没船を発見したと発表しました。
ギザの大ピラミッド建造と近い年代です。

木造の船体は失われていましたが、オリーブ油やワインの輸送に使われたとみられる多数の大型土器(アンフォラ)のほか錨などが引き揚げられ、これらが沈没船の積み荷だったのではと考えられています。

粘土の成分分析の結果、これらのアンフォラはヨルダン渓谷の工房で作られた可能性が高いことが判明。
エジプトやトロイ、クレタ島などでも類似品が見つかっていることから、当時の東地中海における海上交易ネットワークや、船乗りたちの生活圏を解明する上で極めて重要な発見として注目されています。

ノラ

ギザの大ピラミッドの時代に地中海でめっちゃ交易してる!海底に眠っていた遺物から当時のネットワークがわかるなんてやっぱりロマンある~!

うるら

船体はおそらく木造で失われているみたいだけど、海水による腐敗や破壊を免れた多くの遺物によって、何千年も前の人々の交流が見えてくるんだね。これからさらに研究が進むだろうから、楽しみだ。

出典:https://www.cnn.com/2026/10/14/science/worlds-oldest-shipwreck-turkey-scli-intl

無傷で残った古代の脳の謎

人間の脳は死後数日で液状化し真っ先に腐敗するはずが、世界各地で数千年〜数万年前の無傷な古代の脳が発見されてきました。
この考古学的に見つかった遺物を発端に、英オックスフォード大学などの研究チームがマウスの死骸を用いた実験を行い、この「脳保存のパラドックス」の謎を解明しました。

研究によると、遺体が水に浸かり酸素が少ない環境に埋もれた場合、通常は組織を分解するはずの「フリーラジカル」の化学反応が逆転するようです。
タンパク質を破壊する代わりに、タンパク質同士を強力に結びつけて組織全体を強靭化させ、腐敗を完全に止めていることが判明しました。

この成果はアルツハイマー病などの神経変性疾患や脳の老化の研究への応用も期待されています。

ノラ

歴史学や考古学的発見が、現代の医療技術を加速させるきっかけになるなんて不思議!

うるら

歴史はただ過去を知るだけのものじゃない、ってことがよくわかるニュースだね!昔の人たちが残したものが、現代の我々にとっての知恵の源泉になることもたくさんあるんだ。

出典:https://karapaia.com/archives/626182.html

農作業中に巨大なラムセス2世像発見

エジプトのガルビア州で農作業中の男性が偶然、古代エジプトのファラオであるラムセス2世のものとみられる巨大な彫像の断片を発見しました。

最高考古会議のチームが発掘調査を行い、王のダブル冠をかぶった高さ約1.5メートルの頭部などが出土。
この頭部の大きさから、全体像は土台を含めて約27〜30フィート(約8〜9メートル)の巨大な像であったと推定されています。
さらに、王の称号が刻まれた花崗岩のブロックや、別の小型の王像も見つかりました。

今回の発見により、当時の政治・文化の拠点であったナイルデルタ地域の歴史的理解が深まることが期待されています。

ノラ

農作業中にこんなでっかい頭出てきたら腰抜かしちゃうよ!

うるら

ほんとだよね(笑) 結局我々が今生活している場所には、昔から人が生活をしていたってことなんだよね。今わかっている遺跡だけじゃなく。

出典:https://nypost.com/2026/10/14/science/farmer-discovers-statue-belonging-to-alleged-pharaoh-from-bible/

古代の高層建築?

ドイツなどの共同研究により、エチオピアのイェハにある紀元前800年頃の「グラト・ベアル・ギブリ宮殿」が、超高層建築の規模に達していた可能性が判明。
現在残るのは1階部分や基壇のみですが、当時の南アラビアと東アフリカで最大級の広さを誇っています。

3Dシミュレーション等を用いた解析の結果、粘土モルタルと石材、木材を組み合わせた建築システムは驚異的な耐荷重性能を備えていることが確認されました。
この壁の構造は少なくとも19層分の荷重を安全に支えることができたといいます。
※「19層分の荷重を支えられる壁と、実際に19階建てだった建物とは同じではない」との指摘もある

古代の文献に高層建築の記述はありましたが、今回の研究により当時の技術ですでに高層化可能な構造が成立していたことが示されています。

ノラ

紀元前からそんな大きな建物を建てられるなんて人間の技術ってすごい…。

うるら

実際に見つかっているのは1階部分だけだから、本当にそれだけの大きな建造物があったかは推測の域を出ないけど、昔から意外と複数階ある建物は普通だったのかもしれないね。

出典:https://www.newsweekjapan.jp/articles/-/336240

ヒッタイト語粘土板大量発見!

トルコのカイアリプナル遺跡(古代のŠamuḫa)にて、約3,400年前のヒッタイトの王室文書庫から184点の楔形文字の粘土板が出土しました。
コチ大学などの調査チームによるもので、21世紀に発見されたものとしては最大規模のヒッタイト語アーカイブです。

粘土板には、トゥドハリヤ2世の治世における高熱伝染病や幼い王族の死、西アナトリアの将軍たちによる軍事的脅威への増援要請、鳥占いによる神託の記録などが記されており、当時の国家行政や宗教観、緊迫した情勢を伝える貴重な発見となっています。

ノラ

そもそも王室文書庫っていうのがそんな昔からあったことにびっくりだよ!でもやっぱり粘土板って残るんだね~

うるら

当時から記録を残すことが重要だったってことなのかもしれないね。パピルスとかはやっぱり残りにくいから、実は粘土板時代の方が文書の残りが良かったりしそうだね。

出典:https://thedebrief.org/archaeologists-uncover-a-hittite-royal-archive-of-184-cuneiform-tablets/

編集後記

ノラ

今週は海の底から畑の中まで、いろんなところから古代のものが見つかったね!

うるら

そうだね。何千年も前の人々が使っていたものが、今も残っているってすごいことだよね。

ノラ

しかも、見つけるだけじゃなくて、最新の科学でいろんなことがわかるんだねえ。

うるら

うん。遺物そのものだけじゃなく、分析する技術も進歩しているから、昔はわからなかったことが少しずつ明らかになっているんだ。まだまだ新しい発見がありそうだね!

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